~ 感と理と門 ~

感と理をもって常識や科学という門を解きたいという欲をもつ人の文々

運の技術 著 角田陽一郎

 

壁をつくることなく、ある壁を溶かしながら、水流が入り流れ出るような状況にいるということがこれから大切な価値観となってくる。

これまでは、いかに、自分の陣地を広げ、低コストで大量にものを作り出せるかの競争だった。そのため、堅牢な城塞を築き、漏らさず独占するというやり方が有効だった。
しかし、これからはそのような戦略が力を失っていく。
 
インターネットにより情報が低コストですいすいと行き来するようになると、
どのように城塞を築こうが、どこかから何かが漏れていく。
テクノロジーが進化するほどこの傾向が強まっていく。
そのように情報が大量に勢いをもって流れ出る環境を踏まえると、
情報を独占し、希少な知見を駆使し作り出す物や形を頼りにするやり方では、もうこれまでのようにはうまく行かなくなる。
 
情報は漏れ出し、物や形はあふれかえり、そこの価値は薄れていく。
一方で、ものの動きや動く中でこすれる摩擦に、価値がついてくるようになる。
人ともの、ものともの、人と人の交流や化学反応に価値がついてくるようになる。
 
そういう前提をうけれると、渦を巻くように、オープンでフレキシブルな在り方が、運を呼び込むという事が理解できるようになってくる。
これまでは、見つけ出した情報は隠せ隠せの陣取り合戦だったが、
これからは、見せて巻き込み渦となり反応しまた巻き込むという渦のような動きに力が宿るようになる。
 
前時代的な考えからすると馬鹿げたように見える行為でも、これからは、意味をなすし、価値を生み出すようになるだろうと思う。
お年寄りに、理解されず馬鹿にされて御の字だと思うくらいでちょうどいいんだと思う。
 
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